株式会社TKC発行の企業向け情報誌「戦略経営者」2024年2月号に記事が掲載されました!
事業内容やアイ・モバイル株式会社に制作いただいたホームページの活用方法などについて、代表の勝呂秀幸とHP担当者の勝呂恭美がお話させていただいております。
木造住宅建築の世界に魅力を感じ、18歳から大工として家づくりの世界に飛び込んだ暖空工務店の代表・勝呂秀幸氏。独立後、自然素材をふんだんに使った住まいづくりを手掛けている。昨年からは、拠点を置く静岡県駿東郡小山町や御殿場市の地場野菜「水かけ菜」の栽培や、苔こけテラリウムの制作・販売、家づくりの過程で出た端材を使ったものづくりを体験できる工房のオープンなど新たな挑戦もスタートしている。勝呂氏とHPの更新作業を担う勝呂恭美氏に話を聞いた。
勝呂秀幸代表
富士山麓の気候に合った快適な家づくり
──事業内容は?
勝呂秀幸 暖空工務店は、本物の木を使い、本物の職人が手掛ける自然素材の心地よい住まいをユーザーに提供しています。ローコスト住宅や、ハウスメーカー系の住宅とは一線を画し、富士山麓の湿度の高い気候に合った、暖かく快適な家づくりを続けています。
家の屋台骨とも言える構造材や筋すじ交かいに使っているのは、良質な檜の無垢材。檜は湿度のある場所を好むシロアリやカビを寄せ付けません。富士山麓の御殿場や山中湖畔エリアは、霧が多く湿度が家にこもりやすい環境です。そのため、高気密・高断熱住宅では湿度をため込み過ぎてしまい、シロアリ被害などに悩まされてしまいます。
だからこそ、その土地の風土に合った家づくりを追究していきたいと思っています。
──大切にしていることは?
勝呂 子どもたちに胸を張って「お父さんが作った家だよ」と言えるような家づくりをするということです。そして、私の仕事が子どもたちの未来に良い影響を与えるものであってほしいと思っています。
当社が、建築資材を有効活用したものづくり体験工房や、地場野菜「水かけ菜」の栽培などにも挑戦しているのは、子どもたちに残す故郷の景色を守りたいからです。最近では、妻が苔テラリウムの制作などを学び、工房体験や資材の販売などもスタートさせています。
ものづくりの機会があまりない現代の子どもたちに、苔テラリウムを作ったり、建築資材を使ったものづくり体験をしてもらえたりしたらうれしいですね。
苔テラリウムの制作にも挑戦
檜を使った心地よい住まい
──販売戦略は?
勝呂 潜在顧客と接点が持てる場所をさまざまなチャネルで用意することです。HPだけでなく、実店舗やインスタグラムなどのSNSも大いに活用しています。
中でも、苔テラリウムや建築資材を使ったものづくり工房は、正式にオープンする前から地元の方にご利用いただいています。この場所をきっかけに、リフォームや建築のご依頼をいただくこともあります。特に家は、金額の大きい買い物ですから、対面でコミュニケーションをとってこそ、信頼関係を築けます。
――HP開設のきっかけは?
勝呂恭美氏(以下、恭美) お世話になっている税理士法人トップさんに相談したのがきっかけです。
TKCシステムを使うユーザーが無料で使える簡易的なHPがあることを知り、使おうかどうしようか迷っていました。そのときに、「更新を自分たちでこまめにするなら」とBESTホームページを紹介していただきました。
──コンセプトは?
勝呂 SNSを通じて日々の様子を発信していますが、HPはSNSをきっかけに興味を持ってくださった方にさらに当社の魅力を伝える場所と考えています。SNSは断片的な情報や、即時的な情報を伝えるのには向いていますが、私たちのものづくりに対する考え方をしっかりと伝えるのにはHPが最適です。もちろん、入り口がHPでも構いません。その場合は、インスタグラムなどで定期的に接点を持ってもらうことで、「なんだか暖空工務店って良さそう」と思ってもらえるよう努めています。
──ブログも日々更新しています。
勝呂 日々の更新は、妻に任せています。家づくりのことをあまり知らない妻は、ユーザーにとって一番身近な存在です。妻の視点から現場の状況などリアルな様子を伝えることで、暖空工務店の良さを知っていただきたいですね。
──使い勝手は?
恭美 施工現場の進捗状況や、工房のオープンまでの様子、畑の様子などお伝えできる情報量も多いので、できるだけ頻度を多く更新するようにしています。
その点、アイ・モバイルさんのHPは使いやすいです。写真はスマートフォンで撮影し管理画面にアップしており、更新作業は、アップされた写真を選んでコメントを入れるだけ。慣れると簡単で、気軽に更新できます。
──今後のHP活用ビジョンは?
勝呂 暖空工務店は、100から120を作るのではなくゼロから100を作る工務店です。かつて工事現場で使われていた足場板や端材を使った家具製作、販売など、常に新しいことに挑戦しています。HPはこうした私たちの姿勢を伝える場所として大いに活用していきたいと思っています。
将来は、制作した家具や小物類、水かけ菜をオンラインショップで販売することも構想しています。また、エンドユーザーだけでなく、地元で廃業した製材所の捨てられるはずだった資材を活用したリユース事業などを通じ、地元の企業と一緒になって「この地域の未来を明るくしていく」取り組みを行うことも、われわれの夢です。HPがこうした企業と当社を繋ぐ架け橋になることを期待しています。